先日の日曜は東京都都議会選挙でした。
今回は都民ファーストと自民党がどうなるかが焦点でしたが、
結果としては都民ファーストの圧勝、自民は歴史的大敗という結果に終わりました。
さすがにそれだけの結果となると国政にも響くといろいろとニュースになっていますが、
ここでは政治的な事は特に触れず、ビジネスに通じるお話をしたいと思います。

 今回に限らず、選挙でいつも思うのは敗因や状況の分析が客観的に出来ていないと言うことです。
そこまで分からないわけじゃないだろう、テレビ的に言えないから?
とずっと思っていたのですが、どうやらそうとばかりは言えないようで、
本当に出来ていないと思えてきました。
それが事実という前提で書かせていただきますが、
負けた方も勝った方も、得てして状況や結果を本当に都合良く解釈しがちです。
選挙では、大抵、地方選で勝つとこれが民意であり国政への思いも含めての結果と捉え
全てが自分たちを指示していると言い、
同じ党が負けた時には、これは地方自治に対する一結果に過ぎず、国政とは全く関係がないという。
同じ情報や条件でありながら自分の立ち位置で捉え方が変わってしまっているんです。
これは代表的な例ですが、私が思うに、大半の政治家は駄目な経営者の良い見本です。
つまり、彼らは「見たいものを見、聞きたい事を聞く」のです。

 以前、同じ講演を聴いた人間がその内容を全く逆に捉えている事を体験したことがあり、
とても驚きました。
よく私がビジネスの話をする時に使うネタで「半分の水」というのがあります。
コップに半分水があるというその客観的な状態を表すのに、
ある人は「もう半分しか水がないんだよ」と伝え、
ある人は「まだ半分も水がある」と話す、
どうですか? この印象の違い。
これによってその情報がどう捉えられるかが左右されます。
だからこそいろいろな反省や分析をするときには客観性は大切なのです。
ここでは「コップには半分の水がある」という事実だけを伝えるべきですし、
それを見て自身が判断するときも、他の情報や状況を鑑みて、
自分が「半分しかない」と捉えるべきか
「まだ半分ある」と捉えるべきかを考えないといけないのです。
その時にとても難しいのが、人間の弱さです。

人間は目だけでものを見ているのではありませんし、耳だけで音を聞いているのではありません。
目と耳からの情報を脳が処理し理解させるのです。
ここまでは今や当たり前の話だと思いますが、更に私が考えるのはそこに感情が入ります。
人間は脳と感情のフィルターを通してものを見て、音を聞いているのです。
それを常に自覚する事を心がければ、いろいろなデータをしっかりと捉え、次に生かす事ができます。
これはマーケティングやビジネス的判断だけでなく
多くの事の反省と改善などの基本となりお役に立つと思います。
そして、これは訓練である程度癖づけが出来ることだと思いますので、
是非、心がけてみてください。