先週末はセンター試験でしたね。
幸い東京は雪もなく大きなトラブルは無かったようで何よりです。
プライベートでなんですが、私の息子はこの二月に高校受験で今まさに正念場です。
そんな息子に何かを言えば、大抵返ってくる返事が「分かってるよ!」です。
この言葉、ビジネスの場でもよく聞こえてきます。
上司の「分かってるか?」「大丈夫か?」という言葉に対する
「分かってます」「大丈夫です」という返事。
上司の嘆きを聞くこともあれば、
部下の「分かってるっていっているのに」という愚痴もよく聞きます。

こうしたズレはなぜ起こるのか、
基本はコミュニケーション方法の問題です。
こうしたやりとり、実は当人達の本当の思いが背景に大きくあります。

例えば

上司:分かってる?
部下:分かってます。

もう少し詳しく書くと

上司:分かってる?(ちゃんと出来ているか? 困った事はないか?)
部下:分かってます。(理解してます。問題はありません。)

という意味が含まれていると思います。
一見、成り立ってそうですが、
ここに想像できるお互いの意識を入れると

上司:分かっている?(ちゃんと出来ているか? 困った事はないか?)
意識
[私が不安で、私の仕事として訪ねているのだから、
 それを安心させる明確な報告をしてくれないか?]

部下:分かってます。(理解してます。問題はありません。)
意識
[やっているのになんで途中で聞いてくるのだろう?
 見てればわかるだろうに、何が聞きたいんだ?この人]

といったところでしょうか。
そう、業務としての会話であるはずなのに、
お互いの分かるだろう? 察して答えて欲しいという無意識が働き、
元々の言葉に具体性がないのです。
上司は自分がどこに不安を感じ何を知りたいのかを、しっかりと伝えなければいけません。
「分かっている?」ではなく
「自分の段取りや、会社への報告もあるから、納期、スケジュールと進捗を教えてくれないか?」
と聞けば、大抵の部下は具体的に業務として答えてくれます。
まあ、こうしたきっちりとした聞き方でなくとも、
要するに聞きたい、知りたい事を具体的に聞くのが大切だということです。
漠然と聞かれると、部下は信用されていないと思いますし、
何を答えていいかも分かりませんから。
また、逆に部下としても「分かっている?」といった聞かれ方をしたときには、
「分かってます。」という単純な返事で無く、
「はい、○○は××、□は▲、★は○日までですよね。」と
具体的に何が分かっているかを伝える事が大切です。
そうすれば、上司も本当の意味で、
こいつは本当に分かっているから大丈夫だなと信頼してくれます。

なかなか面倒と思うかもしれませんが、
結果的にこうしたコミュニケーションに慣れれば、
普段の業務もよりスムーズになり効率もあがります。 

こうした事は他にも多くあるかと思います。
社内のコミュニケーション、
報連相を昔のままではなく今にあった効率の良いものにしませんか? 

どうぞ、いつでもご相談ください。