寒い日が続いていますが、やっと2月になったところですから、
この寒さはまだ暫くは続きそうです。
そんな寒さで雪のニュースも連日続いていますが、
学生は受験シーズン、その後は卒業、入学と続きます。
そんな中、銀座の公立小学校、泰明小学校の標準服のニュースが
話題になって流れていました。
来年度からの標準服にアルマーニが採用されたようで、 
その意味と価格が問題になっています。
その後の記者会見で校長先生が、
自校の保護者なら払える、銀座らしい学校として・・・
という事を話していたようです。

価格についてや、公立の学校なのになど
ニュースで漏れ聞こえてくる情報には
個人的にいろいろと思う部分もあるのですが、 
ここでは、そうした事は言わず、
ブランド構築としてお話ししたいと思います。 

今回の標準服の件は、ニュースを聞いている限り、
泰明小学校のブランド構築の一環、
その象徴と手段としての標準服と言えます。
会社、企業で考えれば制服がその会社のブランド、
イメージの一端を担ったり、象徴となるのは少ない事ではありません。
あこがれを抱かれるような綺麗な制服は外に対しては一つのイメージ広告となりますし、
内にはモチベーションの向上、仲間意識の喚起にも繋がります。
また、消防士や料理人、工事現場の作業員などの服装を考えた場合、
機能面も考えられたものは効率の面でもメリットがあります。

それでは、今回の泰明小学校の場合はどうでしょう? 
校長先生の銀座らしいといった観点から、
価格もアルマーニというブランドも相応しいと思ったようですが、
まず自分の会社、つまり泰明小学校のブランドから標準服を考えた場合、
その基本は「小学生」「子供」が普段活動するための服だということです。
そして、それが本当にアルマーニである必要があるのか?ということです。
実際、校長もいくつかのブランドに声をかけ、そこで受けてくれたのが
アルマーニだったと話しています。
つまり、校長にしても有名ブランドであれば、どこでも良かったということです。
子供の動きを考えたリクエストを学校側がオーダーし、
それにベストな答えを出したのがアルマーニなら意味はあったでしょうが、
そうではないから、学校側は単純にブランドで選んだと言われてしまいます。  
食育の一環として、銀座の料理店に協力をしてもらっていたりということがあるようですし、
他の小学校でも地元とのつながりは重視されますが、
果たして、銀座の特徴とはそうした海外ブランドなのでしょうか?
私は違うと思います。
銀座にはそうした店やブランドが集まっているというだけで、
それを集める魅力こそが、銀座のブランドの根本だと考えます。
それは何か? 「品」です。
いわゆる「上品」ということです。
それは決して華美で派手なモノではなく、
本物であること。礼儀や作りがしっかりとしている事。
街がそうだからこそ、人がそうだからこそ、そこに世界中のブランドが集まってくる。
そう私は考えております。

同じ標準服ということでお金をかけるなら、
それこそ銀座のテーラーでお願いすれば、ここまで言われなかったのではと思います。
地元、本当の銀座のブランドとは何かを考え、
それに必要なオーダーを地元の職人、テーラーに頼む。
もちろんアルマーニもそれに応えたものを提供してくれると思います。
それもありだと思います。
ただ、それには、学校側がブランドの名前だけで頼んだのではなく、
品位をもった理由で、しっかりとしたブランドコンセプトと
機能としてのリクエストを説明できてこそだと思います。
それなら意味がありますし、しっかりと説明もでき、
泰明が銀座ブランドとして誇れるものになったのではないでしょうか。

自分たちのブランドの根本を自分たちが見失った
典型的なブランド構築の失敗例だと私は思いました。

ブランドの構築とは本当に大変で、
その根本をしっかりと見つめ、
あらゆる事をブレのないように統一し、見せていかなければなりません。
なんてことのない一つ一つの積み重ねでブランドは出来ていきます。
そのなんてことの無いそれを続ける・・・それが大変なんです。

さて、ブランド構築でお困りでしたら、
その根本と続けるべきイメージの構築を一緒に考えさせていただきます。
どうぞ、ご相談ください。