七夕も過ぎ、一気に夏の暑さが襲って来ています。
大雨の災害も想像以上に酷く、
災害地は経済云々よりも、当然まずは命をという状態です。 
電気、ガス、水道といったライフラインも復旧までにかかるようですし、
厳しい日が続きます。
いろいろな企業、個人が動いているようなので、
少しでも早く日常に戻れることを祈っております。 
同時に自分もこうした事が怒る度に防災や避難について考えさせられます。
日頃の備えと言っても出来る事は限られますが、
それでも少しでも自分の命は守れるように、
せめて意識は持っておきたいと思います。

さて、そんな意識のコントロールの一つ、
今回はコミュニケーションというか、
ビジネスにおける自分自身の感情のコントロールについて書きたいと思います。
仕事では気の合う人、合わない人、好きな人、嫌いな人・・・
いろいろな人と関わる事が必要になります。
お客様、クライアント、同僚、上司、部下・・・
関わり方もいろいろです。

私のような形でコンサルなどをしていると
個人的な感覚で嫌いな人との
仕事や仕事上の付き合いはどうすればいいでしょう?
といった事も多々聞かれます。

その時に、まず考えて頂きたいのは、
その人のどこが嫌いなのかと言うことです。

考え方、性格、仕事のやり方、仕事上の方針など
出来るだけ細かく細分化してリストアップしてもらいます。
次に、どうしたところなら受け入れられるか、許せるか、
更には、ここだけは認められるという部分があれば、
それをリストアップしてもらいます。

そうしてリストアップしたものを改めて眺めて考えると、
「嫌い」なのか「合わない」のかが見えてきます。

「嫌い」の場合は
性格や考え方など感情的な部分が許せない、気になる傾向があり、
仕事は出来るが許せない、合わない、腹が立つなどといった感情が先行します。
「合わない」の場合は
仕事のやり方、方針が受け入れられない傾向が見られ、
それこそ嫌いじゃないが、彼は出来ないとか間違っているとか
「馬鹿だ」といった言葉が先行します。

そして、こうしてリスト化すると、
意外と認められる面も出てくるモノです。
そうしたら、その部分をとっかかりに、
コミュニケーションが取りやすくなります。

「嫌い」な人とは
仕事は比較的やりやすいと思います。まず自分は相手が嫌いなんだと受け入れ、
その上で仕事だからと割り切ります。その人との関わりも含めて仕事なのですから。
そうして自分が感情を抑えて相手に接すると、
もともと仕事は出来る、もしくは普通なわけですから、
以外とスムーズに進む事が多いです。

仕事の上で問題なのは、どちらかと言うと「合わない」人です。
「合わない」というのは、感情ではなく、既に仕事としては同じ方向を向いているのに
アプローチが異なるわけですから、どちらもそれぞれのやり方、考えに自信をもっていますし、
やってみるまでは結論が出ない場合がほとんどです。
ただ同じ方向なのですから、考えて頂きたいのは、
目指す結果、ゴールは一つだということです。
そうしたときに、絶対に自分のやり方でないとダメなのか?
逆に感情的に嫌いではないとなれば、
相手のやり方や複合案を冷静に考えられないか? と考えて見て下さい。
意外とより良い方法が見いだせるかもしれません。
そうなれば、もともと感情的には近いのですから、
スムーズにコミュニケーションが取れるようになります。

そしてどちらの場合も基本として心がけてもらいたいのは、
「嫌い」「合わない」を自覚して、だからこそ相手とのコミュニケーションは
ゆっくりと言葉を尽くして話し合ってもらうことです。
「嫌い」「合わない」からと言葉を少なくすれば、
より相手とコミュニケーションが取れません。
自覚を持つことで、自身の感情の偏向フィルターを補正し、
落ち着いて相手の話に耳を傾け、言葉を選び伝える努力をしてください。

なかなか難しいかもしれませんが、
自分がスムーズに仕事をするためにも少しづつ挑戦してみてください。
まずはリストアップから。

はて、前回も似たような事を書いた気が・・・。