気づけばクリスマス直前、今年もあと僅かとなりました。
師走になる前からバタバタとし、ついつい更新を怠ってしまいました。
お客様に引っ張りだこでと言いたいところですが、
そういうわけではなく、単にいろいろな事に手を出しているので
忙しくなってしまった所に体調を崩したりと散々でした。
やっと体調もほぼ戻り、ゆっくりいろいろとお話しさせていただいていた
お客様の案件が一応のスタートを切り、
お客様自身、少し落ち着きつつあるので一息付ける感じになりました。
クリスマス前に良い感じになったので、良かったかなとは思います。
後僅かの今年ではありますが皆様も体調管理にはお気をつけください。

 さて、そんなバタバタとしている間に話題になり気になったニュースに、
医療情報サイトウェルクを初めとする「まとめサイト」というのでしょうか?
ネット雑誌というのでしょうか? そうした所の情報の信憑性と
いわゆる「パクリ」についてのニュースがありました。
ニュース記事などから考えると、多くのいい加減な情報と、
著作権に関わる所での写真や記事の盗用が確認されたようです。
さらに、それが個々のライターや社員の独断ではなく、
そうした行為と誤魔化すテクニックを推奨、指導していたようですから驚きます。

 このニュースを聞いて思ったのは、推奨し指導した人が、
本当に悪いことだと思っていなかったのではないか? と言うことです。
写真のロンダリングなどを考えると少しは悪いと思っていたでしょうが、
本質的に犯罪になるとまでは思っていなかったのでは?
ちょっとぐらいいいでしょ?と思っていたのでは、
ましてや言葉尻や主張を変えれば(これはこれで別の問題が大いにありますが)マネや
盗用じゃないと考えていたのではないかということです。
私がこれまでに関わってきた中でも、著作権や版権に対して、
世の中の人は思った以上に分かっていないと思うことが多々ありました。
それは知識として細かな事を知らないと言うことではなく、
そうした行為に対する想像力のなさや認識の甘さです。

 例えば、ある会社の企画で映画の上映をする事になりました。
社員と家族へのイベント的なもので、プロジェクターを用意してでしたが、
会議室でちょっと見るというよりは規模の大きいものだったのです。
それを単純にTSUTAYAで借りてきたディスクで行おうとしていました。
もちろんお金を取るものではありませんが、実はそれはやってはいけないことなのです。
皆さんもDVDやブルーレイディスクで表示される注意をよくご覧ください。
個人で楽しむため云々と書かれています。
そう、大勢での上映会となるとそれを使ってはいけないんです。
こうした場合、実は専門の業者さんがあり、上映目的で貸し出しております。
価格は映画と規模(視聴人数)によりますが数万円からでしょうか。
そうしたところで借りなければなりません。
こうした事は知識として無くとも、モラルや道理、もっと言えばビジネスとして
映画が何で利益を得ているかを考えれば想像がつくはずなんです。
映画は一人一人に見てもらう事でお金を取っています。
テレビで流れる場合にはテレビ会社がお金を支払っています。
誰かが作り、コストがかかり、何で利益をだしているかを考えた時、
タダというものはないですし、その利益を得る部分を侵害してはいけないんです。

簡単に言えば、人の物を勝手に使ってはいけないんです。これが全ての基本です。
文章も写真も、自分のものを考えれば想像できるのではないでしょうか?
引用してもかまわないものでも、勝手に使用するのでなく、引用元を明示しなければなりません。
まして勝手に内容を変えてはいけません。

今はネットのおかげもあり、誰もが発信者になれる時代です。
だからこそ著作権の基本的な考えを義務教育のような中で必要ではないかと思うようになりました。
ブログもそうですが、全世界に流れるのです。
それが人の文章や映像であったり、勝手に変えてしまったものでいいでしょうか?
もう一度言います。「人のものを勝手に使ってはいけません。」それが全ての基本だと思います。
私が関わったそうした意識の方々は、こうしたお話しをすると大抵分かってくださいました。
私自身、知識としては正確な所を詳しく知っているわけではありません。
でもそう思っている事で一つ考え、備える事ができます。
皆様も著作権とかがちょっと難しくて・・・と思いましたら、
この言葉を思い出してみてください。