すっかり間が空き、ずいぶんと寒くなったと思ったら、もう二月直前。
早くも一年の一ヶ月が過ぎようとしています。一年の滑り出し、皆様はどうでしょうか?
私のお客様でも今年はと意気込んでいたのに、
一月の調子が芳しくない事で決断は早い方が良いだろうと
早々に方針を転換なさろうとされる方もいらっしゃいます。
確かにダメそうなものを無駄に続けるのは避けるべきですし、方向転換もあって良いのですが、
それは本当にダメなのでしょうか?
一年の始まりだけに「今なら」という思いと、
事によると大きく変えたはずなのに成果が出ないと苛立つこともあり、
優秀な方ほど早い方向転換を考えるのですが、ちょっとだけ考えて欲しいのは、
そのやってきた方向はどのくらいでどれだけの成果を考え、予想し始めたことなのか?
それとともに、方向転換などの修正をするにしても、ダメだと一気に否定し変えるのではなく、
その失敗をしっかりと反省し生かして修正しないと、
本当の意味での経験やデータにもならない事になり、より大きく失敗してしまいがちです。
普段ならそういう事にはならないのでしょうが、新しい年のスタートに始め、
思いが強いからこそ起こりがちですので、一つ冷静になってお気をつけください。

さて、私は先週、あるセミナーというか研修というのでしょうかに行ってまいりました。
「右脳を使って絵を描く」といったもので、右脳云々よりも
単純に絵が描けるようになりたいと思って行ったのですが、
その研修は一日八時間以上で5日間連続という合宿状態で開催されていて、
当然、来ている人は皆、仕事を休んでということになります。
初めて絵を描くということに触れる人間はもちろん、
経験してきた人間にも新鮮な体験で、確かにいろいろと脳を刺激してくれます。
人によっては大きく物理的な物の見方が変わるので、
本当に世界が変わる感覚になる人もいるようです。
そのために随分と疲労する事もあり、過去には歩けなくなる方や、
おかしな行動をしてしまう方もいたということです。
今回、一緒になった方でも、日々、見える世界が変わっていくのを実感し、話している方がいました。
幸い倒れたり、おかしな行動をするような方はいませんでしたが。
そうした事を含め、ただ絵を描くと言うよりは、それによって右脳の活性化をはかる、
逆に右脳の使い方を覚える事で絵や芸術的な捉え方が出来るようになるというのが
そのセミナーの主旨のようです。

そんな中で、私は単純に絵の技術を学んでいる感じでしたが、
それでも教えてくれる事は、とても分かりやすく、
実感しながら進めるカリキュラムがしっかりと組まれ、
先生の進め方も、よく生徒を見てくださって、とてもスムーズで染み込んでいくような授業でした。
 それと同時に、私が改めて感じたのは、生徒になる楽さでした。
それこそ約30年振りの学生、生徒体験でしたが、単純に合宿状態で仕事から離れている事だけでなく、
この「生徒になる」という状態に、自分が思った以上に楽さを感じているのがわかりました。
日々、しっかりとした授業とおみやげという名の課題も出ているのですが、
体力的に少し疲れただけで、特に苦にもなりませんでした。
それは、そこでは私は生徒であり、全ては先生に委ねれば教えてくれ、
正解へと導いてくださるんです。そう、とても気楽な立場で居られるのです。
これには自分でも驚きました。
コンサルタントもそうですが、幸いな事に基本はいつだって
好きなやり方で好きな仕事をしてきましたから。
そうしたストレスは無いと思っていたのです。
でも、当然ですが、自分自身として、仕事としての責任はありますし、
好きなと言っても、それだけに考えますし、自身の決断が必要です。
それが知らずに頭と心の奥に肩こりのようにたまっていたのでしょう。
この5日間で、それをほぐしてもらった気がしました。
もちろん絵の方も、いろいろと基本を教えていただきました。
満足いく5日間。リフレッシュできた気がしました。
ただ、皆が世界の見方が変わる中、どうも私は全く変わらず、
そのカリキュラムのシステム的なすばらしさに関心するばかりで、
超左脳人間というのを実感しました。
それを踏まえて自分を修正し、これからに向かい合おうと思います。
なかなか自分で自分の事は分からないものですね。
皆様も、ご自身だけで見直すのに迷われたら、気軽にご相談ください。
一緒に見直すべき点、直すべき点、そして残すべき点を探しましょう。