ヤマト運輸が大手取引先と値上げ交渉を始めたようですね。
また、別のニュースでセブンイレブンがPB商品以外の値下げを始め、
ロイヤリティーのパーセントも下げるようです。
セブンイレブンについては会社としていろいろと情報がでていますが、
私は、こうした流れの根本は
人手不足とサービスの行き過ぎから破綻してきたのだと思っております。

ヤマト運輸とAmazonの関係では、それがモデルと言われる小説があり、
それについての記事で書かれてた事で、なるほどと納得したのは、
もともとが日本ではお客様は神様ですという精神が
少しズレたところに暴走してしまっていたところに、
ネット販売で顧客第一主義のAmazonが重なり、
どちらもそれぞれにお客様の為にでやってきたのが、
お互いをすり減らすような過剰サービスに陥ったという事のようです。
そのしわ寄せが現場のサービス残業やその過酷さからの人手不足へとつながり、
悪循環になっていったのでしょう。

セブンイレブンの件も、
コンビニセンスストアの基本はコンビニエンス、
まさに「便利さ」を提供して販売しているので、
その「便利さ」というサービスが価値だからこそ
商品は定価だったはずなのですが、
それを崩したというのは、その根本、前提を変えるという事ですから、
ヤマトの値上げと同じく大きな転換と言えるでしょう。
その上で、ロイヤリティーまでパーセントを下げると言うのですから驚きます。
これも大きな転換と言えます。
フランチャイズで、ましてセブンイレブンのような業界大手が
それを下げると言うのは、本部、本社の利益を削ると言うことですから、
今まででは考えられなかった事です。
セブンイレブンとしては、人件費の高騰などを鑑みて
オーナーへの負担を考えた上での事らしいですが、
そこまで人手不足やその確保が過当競争になっているということでしょう。

こうした事を考えると、お金も払わないでは駄目なのは当然ですが、
お金があればどれだけでも働かせられるという世の中でも
なくなってきたということでしょう。
ただし、一人にではなく人数を増やすお金を用意し、
シフトできっちり回すブラックにならない体制でなければ
続かなくなってきたのでしょうね。
ただ、私はこれは正しい流れだと思っています。
この流れをちゃんと定着させ、変な言い方になりますが、
サービスは無償ではなく労働により提供されているのであり、
形の無いものもコストがかかっているのだということを知ってもらい、実感してもらう。
それはユーザーだけでなく、経営者こそがしっかりと実感し
コストを考え提供する価格を考えるべきでしょう。
そうしてインフレではなく正当な価格というのを社会が実感していく事が大切だと思います。
それが延いてはお客様、従業員、経営者へと循環する益をもたらし、
その循環の輪を大きくしていくことに繋がるのではないかと考えます。
まだまだ難しいとは思いますが、飽和し、せっかく訪れた機会です。
むやみに一方に進まず、しっかりと整備されていくのを願います。

自社は、自分はそのサービス、労働の価値を正当に提供しているか?
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