早いですね。今日から六月、年も後半へと入りました。
季節もぐっと夏を感じるようになり、いよいよ夏商戦、ボーナス商戦が本格的に始まります。
また、新年度が始まって二ヶ月、だいたい落ち着きを見せて来たでしょうから、
これからに向け軌道修正するにはいい時期です。
人間は失敗からこそ学ぶものが多いので、会社でも個人でもフィードバックはとても大切です。
失敗を失敗のまま終わらせず、向かい合い反省する事で経験となり糧となりますから。

 そんなフィードバック作業ですが、好きな事を仕事にして趣味と実益を兼ねていると、
客観的なフィードバックが難しくなりがちです。
 例えば、私は先週末、ジュエリーの仕事でデザインフェスタに出ていましたが、
ギャラリーの仕事とコンサルでのノベルティー提案などの事も考え、
時間を作って会場内をいろいろと見て歩きました。
ギフトショーにもそうした目的で、見に行っていたりするのですが、これが危険です。笑
好きな仕事をしているだけに、仕事として惹かれるものと個人的に惹かれているものが入り交じり、
冷静な判断力を失ってしまいます。
迷った時、売れなくても自分のにすればいいかという意識がどこかに働き、判断を甘くします。
更に、そうした甘い判断をしてしまった事を、在庫を見て反省すべき時にも
「まあ、これはそういうつもりで仕入れたからしょうがない」
と自分に甘い考え方をしてしまい本当の意味でのフィードバックを狂わせてしまいます。
 こうした場合、一つの手としては自分で期間を決めるのが有効です。
つまり、仕事として買い入れたそれが何時までに売れなければ個人で改めて買い取る
と決めておくと、財布が混じらず、知らない間に「売れない」ではなく
「売りたくない」在庫がたまるのを防ぐ事が出来ますし、
自身が買い取る時に客観的なフィードバックが出来ます。
自分が好きなことというのは客観的に捉えるのが難しいものですから、
そうした対策をとっておくのがお勧めです。

 また別の面では、好きなことはついついサービス残業をしてしまうというのがあります。
サービスする気がなくとも結局してしまうこと。
 例えばコンサルタントやデザインで「もうちょっと話してあげたい」
「30分オーバーだけど、まあ流れだから」「サイズ替えくらいなら」など。
こうした事はある程度ありますが、これも気をつけなければいけません。
厳しい言い方ですが、その料金をしっかりともらっても相手が納得する。
そんな仕事をするのが本当ですし、
サービスするならその後のリターンをしっかりと見込めなければいけません。
これは直後の金銭的リターンだけでなくともいいのです。
その行動により将来的に得られるであろう益、
もしくは完全な奉仕だということをしっかりと考慮し、自覚して決断している事が大切なんです。
そうではなく意志の無いだらだらとしたサービスはミスを生み、
いずれは自分の首をしめ、せっかくのサービスなのにトラブルの元になりがちです。
金銭でなくとも、その行為が自分で決断した未来への投資と考えれば、
自分自身も中途半端な欲に溺れることは無く相手にはより信頼されると思います。

 いかがでしょう、好きで仕事をしていると、こうした事のけじめは本当に難しいですね。
自分を律する、何事もそれが一番難しいということですね。
自分だけでは難しい時、そうした時には是非、お声をおかけください。
他者の目はそういうときこそ役立つものですから。