先日、久しぶりに一人でカフェに入りました。
と言うのも、もともと飲み物を飲むのにボトルを持ち歩いていたので、
家と事務所にコーヒーメーカーを入れてからは、
あまり外で一人で喫茶店というかカフェに入る事はなくなりましたが、
それでもたまに、外で時間が空き、少しゆっくりとしたい時には入ります。

コーヒーメーカーがあり、家や職場でも十分美味しいものが飲め
ボトルで持ち歩けば外でも飲める。
強いて言えば、私はそれ程拘りもないので、
コーヒーを飲みたいだけならコンビニやマクドナルドでも
十分に美味しく頂けます。

では、私が敢えてカフェでコーヒーを飲むのはどういう時かと言うと、
よく言われるサードプレイスということはもちろんありますが、
だからといってノマドワーカーよろしく長くそこで仕事をとも思いません。
私がそこに求めるのは、ある意味カフェに求める基本のもの
リラックスできる気持ちの良い時間です。
それは仕事をする為のサードプレイスではなく、
リラックスして、その後の仕事の為の癒しです。

つまり、私はコーヒーそのものではなく、
その時間と空間にそしてサービスに価値を感じているのです。
そんなのは当たり前と言われそうですが、
考えてみてください。
ここで形あるアウトプットはコーヒーのみです。
私が価値を感じている空間やサービスは形あるものではありません。
コーヒーそのもの、商品そのものの違い。それは当たり前です。
それ以上にそれらコンビニやマクドナルドと差別化しているのは、
その目に見えない価値ではないでしょうか。

これが他のものならどうでしょう?
デザインやサービス、職人の技術や能力も同じではないでしょうか?
特に日本はチップやサービス料金的なものも少ないので、
普段、見えないものの価値を私たちは忘れがちです。

そのものの価値、そのビジネスの本当の価値がどこにあるのか?
提供する時は敏感なのに、享受する時には鈍くなる
両方の立場で価値と対価を見極める事が出来れば、
ビジネスへの新たな気づきがあると私は考えています。