台風災害が続く中、今日も雨で被災地を思うと、いたたまれなくなります。
少しでも早く復興することを願わずにいられません。

さて、ニュースで竹中平蔵さんが、寿命が100にもなる時代は、
90までも働く、働ける専門性を身に着け、
コンパス、つまり進むべき方向性を見定めて前に進む力を持ちましょう
と言って話題になっています。 
Twitterでも書きましたが、健康寿命が90に遙かに届いていないのに、
それは無茶な話しだと思います。
それに、若者が正社員になれない、十分な給料がもらえない、出世できないというのは、
彼ら自身の能力や問題だけではなく、上が詰まっているからという事もあります。
そんな中で、90になっても現役で働いていたら・・・どうでしょう?
ちょっと考えてしまいませんか?

それよりも、私は安心できる老後が大前提で、
お年寄りにはボランティアや楽しくしたい仕事が出来る環境を整え、
若い人たちが、どんどんと仕事でも収入でも中心となるのが理想的だと考えます。
今の人口分布に経済状態では大変難しい事には違いありません。
私自身、これで解決と明確に言える案があるわけではありません。
でも、そうした方向になるよう、考え、実践していくしかないと思っております。
自分の出来る範囲で出来る事から変えて行く。
そんな一人一人の行動が全体を変えて行くと信じています。
まずは自分が、そして自分の関わる人が、部署が、会社が変わっていけば、
そこから繋がっていくはずです。

さて、私が考える中の一つが、働き方改革の利用です。 
働き方改革は会社全体、残業や休日出勤、時間だけを考えがちですが、
同じやり方、同じ仕事で、時間を無理に減らそうとしても無理があるのはあたりまえです。
それよりも、本当に必要な業務の整理と仕事自体の改善が必要です。
基本的に多くの会社が意外と非効率な部分があるものです。
自分の会社を疑うと言うより、必ず改善できる。
まだ良くなっていけるという目で、目的と原因、結果、過程を見つめ直す事で
きっと見えてくるものがあると思います。
出来ればそれは一人の考えでは無く、多面的に見るようにしてください。
そうした目で見たときに、自分にあまり関係がなかったり、
馴染みの無い部署や仕事は「いる」「いらない」を極端に判断しがちですから。

それによって見つけた問題を効率よく解決する方法を考えます。
意外と兼ねられるものや、必要のないもの、
時間を入れ替えるだけで効率の変わるものもあるものです。

そうした結果として時間を短縮していきましょう。
過労死するほどの時間が続いていても決して効率が良い筈はありません。
そんな働き方で結果が出ているなら、その人が、その会社が、
充実した休みで充電し、仕事に取り組めたならどれほどの成果を期待できるでしょうか?
それこそが、会社にも社員にも益をもたらす働き方改革となるでしょう。

そしてこうした仕事を整理し、効率を考えた働き方改革は
年長者の働き方と仕事も見つめ直す良い機会となりますし、
年長者だから担うべきものも見えてくる筈です。
そう、年長者と会社の距離感もまた整理されるのです。

年齢だけではありません。
育児に介護、病気に趣味もあるかもしれません。
ライフスタイル、ライスステージによって
それぞれのコアタイムも変わってくるはずですし、
互いに補い合える部分もあるはずです。

是非、時間だけでは無い良い働き方改革で、会社改革を行ってください。