英語の民間試験が延期になり、ニュースが流れていました。
Twitterでも書いたのですが、ここでもう少し書いておきたいと思います。

今回の英語の民間試験、延期になったきっかけは大臣の発言でしょうが、
その前から、この際にそもそも的な問題が各所から噴出。
いろいろとあったようで、それが延期になりフタを開ければで分かって来ました。
内容はどれもあきれたもので、それを今? と思わされましたが、
人や機関によっては2年前には提言していた人もいたようですし、
言い続けて来た方もいたようです。
何より、現場の高校の校長や先生達の殆どが全く納得出来ていなかったようですから、
それでもここに来るまでになったのは、
結局、行政がその現実と問題を無視してきたとしか思えません。 
もしくは、どれも大した問題とは思わなかった。
更には、業者に任せ、なんとかするものだと、なんとかなるものだと思っていた。
というところではないでしょうか。

これは、消費増税におけるポイント還元でも同じ事が言える気がします。
ポイント還元ではカード会社と店舗、会社任せ。
今回の英語の試験では、まさに民間のテスト会社任せ。
確かに、それぞれ業界で進めた方が効率的でスムーズな部分があります。
ですが、その「通常」に「行政の意思や目的」を組み込み機能させようというのですから、
そのジョイント部分と全体は行政がしっかりと把握し、指導と互いの協力が欠かせません。
なのに、そこまでを人任せにして、問題があると報告しても
それを解決するのがお前達だろう? といった感じだったのでは?
と、思わざる得ません。

しかも告知は昔から何も進歩していませんから、
問題が表面化するのは直前になって、なし崩しに情報が広まってからとなります。
また、そのなし崩しが、更に情報の混乱を招きます。

こうしたことは行政においてだけではありません。
何かが必要になり、その部分をどこかに任せた場合には
ついつい当事者意識を失いがちです。
でも、それはあくまで依頼であり、
その入口と出口は自分に繋がっていますし依頼者の責任です。
その自覚を持って全体を見る。把握し、要望を打ち合わせるのも依頼者の責任です。
業者は依頼を受けた部分に責任を持つのであり、
それに対する準備と実行の責任は依頼者にあるのです。

そして、そう考えるとそれに掛かる時間、期間も変わってくるのが分かります。
発注準備時間+外注側で必要な時間+実行に対する準備時間
それぞれの間ですりあわせがあり、それが全体のプロジェクトに掛かる時間となります。

つまり、今度の英語の試験で言えば、
発注準備として政府内、文科省で話し、システムの筋道を考える時間、
そして、それを業者に話し、業者で体制を整える時間、
出来上がったシステムを活用できるように準備する時間
です。

そして、享受するのは高校生ですから、当事者の事を考えると
決定、告知から実行まで3年間は与えるべきと思えますし、
その間に発表に対する意見を集め、ベータテストのように活用し、
修正していける筈です。

なかなかそんな時間が取れるかと言われそうですが、
それをしなければ、結局、際での延期となりかねません。
だからこそ、急がば回れの精神で事に当たるのがお勧めです。
特にこのように自身でスケジュールをある程度コントロールできるものは。

少し、回りくどい書き方になりましたが、
そうした思いがあるなら、気軽にご相談ください。
あなたに合わせてお話しさせていただきます。